限界を見た日 1

2019年2月

思い立ったのは何でもないただの平日だった。

受験のため勉強し続けていた日々、突如頭に浮かんだのは旅の計画だった。

行程を考え紙にメモする。行ける日はいつか、そんなことも考えた。

 

切符を取るのは1か月前、今度は松任駅にお願いした。

 

切符は取れた。

後は受験で合格するだけ...

 

3月9日

卒業の日が来た

3年間過ごした学校を卒業し長い春休みに入る。

 

3月17日

カメラが届いた。卒業祝いだ(この話はまた別の時に)

 

3月22日

とうとうその日がやってきた。

今回の旅は一人旅で三日間。これまでで一番長い旅だ。

使う切符は「青春18きっぷ」五日間乗り放題となる切符だ。

 

6時30分

まだ日も登らない松任駅にその列車は入ってきた。

324M普通福井行 4両で運行される列車だ。

「座れたらいいな」そう思い列車に乗り込む。無事席は確保した。

加賀笠間、美川と進むうちに見える景色はどんどん明るくなっていく。

小松についたころにはもう街は明るく照らされている。

 

7時33分

列車は芦原温泉についた。

福井行だが乗り換える列車はここ芦原温泉駅が始発のため列車を降りた。

途中下車の印をもらい駅のコンビニへ朝食を調達しに行く。

 

7時50分

福井方面から列車がやってきた。7時54分発の326M敦賀行だ。こちらも4両で運行される。

金曜日のため通勤客や学生が多くみられた。今日で学生は3学期の終わりだろう。

 

走り始めた列車は順調に敦賀へと向かう。途中福井で多くの人が降りた。

敦賀まで乗りとおした人はあまりいなかった。

 

8時45分ごろ、列車は北陸トンネルへと入った。特急列車でも抜けるのに10分程かかる長いトンネルだ。

9時3分

列車は定刻通り、敦賀駅に到着する。

乗り換え予定の列車はもう隣のホームについていた。

 

席は取れなかった。立つしかない。

9時23分

敦賀駅を3143M新快速が発車する。

ここからは電源は交流20000Vから直流1500Vとなる。車両も見慣れた青い521系から関西色の223系となる。この区間はまだ4両だ。

 

それから30分程

列車は近江今津に到着...しなかった。

駅に入る手前で止まったのだ。

それから2分、再び列車は動き出した。ふと前を見ると、目の前に列車がいた。

この列車は、この近江今津から4両に8両付けて大阪へと向かう。

席に座るため私は、前方の車両へと移動した。

 

席は取れた

ここからは新快速として120㎞/hを超える速さで湖西を駆け抜ける。

 

10時58分

敦賀から一時間半、京の都へとたどり着いた。

 

 

ここで1は終わり。続きは2へ